浜の暮らしだより ③

20、21号台風の関西直撃と置きみやげ

下3枚の写真は夕方16時の大野浜 日没の3時間前だがすでに薄暗い 台風20号の影響がピークとなる10時間前にして波が堤防に押し寄せ荒れている

住民はかわるがわる堤防まで見に来ては帰ってゆく

私も見ていると堤防にまで波が迫り、ある場所では堤防を波が越え車道を洗った

地元の話ではあの5千人の命を奪った約50年前の伊勢湾台風以来の出来事らしい・・・

波の力はすさまじい 強い高波は、こぶし大の石を投げ飛ばしてくることもあるらしい・・・


写真下: 台風の置きみやげ 台風が去ると美しいシーグラスがいつもより沢山海岸に打ちあがった

波風をまともに喰らう浜の暮らし

台風に立ち向かわねばならない、船や筏を移動させたり流されない様ロープを縛りなおす 

精一杯の対策を施し乗り越えてこそ明日の暮らしが成り立つものだ 船乗りや漁師も真珠養殖もあらゆる水産業も同じだ

民家は全ての雨戸をしっかり締め、飛んでくる石や砂、風を防ぐのだ・・・避難はそれからだ

志摩ハウスは平家建てで、堤防と葦の暴風植林のおかげで風には強いが、満潮に重なる高潮には勝てない 津波とほぼ同じで水が来たら片田稲荷神社の山かコンビニが有る場所へ逃げる手が最も距離が近く、標高も高い

 万一の浸水を少しでも防ぐため、自分の敷地のふちに水止めの瓦を並べた 効果はわからない でも少しでも気が安らぐのが不思議だ 

お陰様で・・・

志摩ハウスは20号、21号共に無事峠を越えた 神様に感謝するしかないが 大きな被害を受けた他府県の地域の方々の復旧、復興を・・・ 

9月6日には北海道を中心とした大地震が多くの命を奪った・・・一刻も早い救出と、亡くなられた方々のご冥福をお祈りします 


下: 台風の夜、私は以前から前浜に流れ着いたアラメを天日干ししたストックがあったしてので、多めに炊込み飯にして避難用にも使える夕食とした  

料理を作り終え、食べて旨いと台風の不安な気持ちが少し落ち着いた 庭のイチジクも完熟前だが風が落とすので収穫した

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